遠山向人HCのコメント

年に1回の益城町での開催で、益城の皆さん、そしてファンの皆さんの声援を背に、今日のゲームを取れたことは非常に良かった。 明日も気を抜かずに引き続きチームとして団結して、ファイトして勝利を目指したい。


(試合内容について)
前半はチームとしての遂行力がとても低くて、オフェンスもディフェンスもチームのルールや、このゲームに対するスカウティング、戦術に対しての遂行力がとても低くて、クロスゲームになった。
チームでやろうとしていることと全然違ったので、後半は自分たちのルールやゲームプランや戦術を、ちゃんと遂行しようという話をした。

前節は、2日目に福井相手に良いゲームが出来たが、自分たちが(自分達の戦術を)遂行できるようにするまでに40分かかり、土曜日は負けた。そのあとで次の日いいゲームができた。

今日は、ハーフタイムで「今日は40分を犠牲にせずに、確認をするのは最初の20分、ここまでにしよう。
次の20分はしっかりとチームのやるべきことを遂行しよう」という話をして、選手たちはよくやってくれたと思う。


(後半の守備について)
自分たちのプラン、そして戦術、そして相手の個々の選手に合わせたディフェンスがしっかりできたと思っている。
その中でも特に磯野選手、そして澤邉選手のディフェンスが良かった。磯野と澤邉のディフェンスは、もちろんあれぐらいできる選手だが、今日のようなシーンがこのシーズンは少なかったので、久々に凄くかっこいいなと思った。
今日のようなかっこいいディフェンスがより多くの時間帯で続いてくれればいいなと思っている。
彼らがゲームのトーンをセットしてくれて、チームに良いディフェンスの循環をもたらしてくれた。

(静岡戦に向けた準備について)
静岡のアンガス・ブラント選手は非常にフィジカルで、シールもうまく、リバウンドも強い選手なので、そこへの対応と、ピックアンドロールゲームが多いので、ピックアンドロールディフェンスのチームのこのゲームでやるべきこと、いいシューターが多いので、そこに対してどういう風にディフェンスするかというところをディフェンスメインでやってきた。

オフェンスについてポイントガードが少ない中での対策を行ってきた。後半は田中選手がチームを引っ張ってくれた。
田中選手がいない時間帯も山本翔太選手もポイントガードの役割を担ってチームを牽引してくれた。

(今までと違い、後半に向けて切り替えられたことについて)
良い部分が多くなっただけで、遂行力は全然低いが、少しずつ、よく理解度が高くなって、それを実行するっていう力がついてきた。
前節、福井戦で良いゲーム、いいディフェンスのゲームをして、勝利をすることができたので、少し成功体験も上乗せすることが出来て、選手たちも我慢しなきゃいけないところと、どういうふうに実行したらいいかというところがわかってきた部分があると思う。
磯野選手、山本選手、エチェニケ選手の3人は昨シーズンからずっと中心の選手だったので、彼らがしっかりと自分たちがどういうプレーをして、どういうバスケットをしたらいいゲームが出来るかっていうところをチームにもたらしてくれている部分、あとは澤邉選手もですよね。そういうところが大きいと思う。


(昨シーズンに続いて、シーズン初勝利が益城であることについて) 僕たちのほとんどは益城での震災の時には、この熊本にはいなかったメンバーだが、どういうことがあったかということはみんなよく知っている。
昨日のチームのハドルでも、本村コーチが「戦術的なところもそうです、この益城でのゲームっていうのは特別なこと。何よりも、どんなゲームであっても自分たちがファイトして、戦ってバスケットってこんな面白いんだって益城町の皆さんにスポーツの美しさを伝えられるよう全員で絶対ファイトしなきゃダメだ」ってことを伝えてくれた。
今日は特に後半は、みんながハートで戦ってくれたというところが良かったですし、今日のゲームで、少しでも益城で開催するという意義がチームとして出せて良かったと思う。

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田中力選手のコメント

単純に、福井戦の勝利から連勝できたことも嬉しいし、ヴォルターズのブースターの皆さんの前で勝つことが第一の目標だったので、勝つことが出来てとにかく嬉しい。

(試合内容を振り返って)
あの前半、一番最初の入りは、チームでやりたいことや、練習してきたことが出来たが、前半の終盤で練習でやってたことができなくなり、ディフェンスのイテンシティもちょっと下がった部分もあった。
そこが後半と前半の違いだった。自分たちは流れが悪い時にディフェンスでカバーするっていうチームだと思うので、ちゃんと後半は出来てよかった。

(第3Qでのアグレッシブなプレーやその時の心境について)
いつも通りだった。あんまり考えすぎず、考えなさすぎず。とりあえず遂行しようという、シンプルなマインドセットだった。
今ポイントガードが少ない中で、自分がやっぱりステップアップしないといけないし、その自分が試合に出れる時間が増えて、チャンスでもあると思う。
自分はやっぱりアグレッシブが第一の武器だと思うので、それを活かしながら周りを見てポイントガードをしようっていうシンプルな考えだった。


(ハーフタイム、チームで確認したこととか、意識したことについて)
練習していたことをちゃんと遂行してやろうということ。
今年の課題でもあるので、試合までの練習の期間で、相手の戦い方への対応など、ちゃんとチームとして遂行しようという話だった。


(ホームでの初勝利についてと明日へ向けて)
もちろん勝ってチームも自分自身もすごく嬉しいが、磯野選手がさきほどロッカールームで言っていたが「自分たちに厳しく」抑えられていた部分もいっぱいあった。
今日ダメだったことを修正して、今日の良かったことをそのまま引き続きやりたい。

(ブースターからの声援について)
いつも試合に出るときに「チカラ頑張れ!」など結構言ってくれるが、今日はいつも以上に、応援されていた感じがした。
本当に嬉しかったし、熊本のブースターって素晴らしいなと思った。本当に感謝しかない。


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磯野寛晃選手のコメント

前半、自分たちのディフェンスができずにいた中で、第3Qの出だしからチームとしてのいいディフェンスを継続して出来た。
個人的には、本当に終始、澤邉選手のディフェンスに助けられたゲームだった。


(ハーフタイムで確認したことについて)
練習でやってきたこと、練習中からずっと言われてきたことをできていなかったので、もう1回そこを見直して、しっかりやらないと勝てないよっていう話と、本当に自分たちは良いディフェンスからリズムをとっていくチームだと思っているんで、しっかりやっていこうっていう話はした。
チームとしてそんなに変えたことは大きくはなかったが、やっぱりそのちょっとした一つの詰めだったり、スペースのところや、距離感のところが良かった。


(攻撃について)
オープンで打てたシーンが多かったので、今日MVPだった山田選手、山本選手などがアウトサイドからもしっかりオープンで打てるシーンもあったので本当に良かった。
エチェニケ選手、ライトフット選手、ジュリシッチ選手、モッチラミン選手のインサイド陣が頑張ってくれたおかげなので非常に助けられている。


(12試合シーズンの5分の1が終わったことについて)
個人的にはなるが、継続が多かったにもかかわらず、こういう出だしになってしまったっていうのは本当に不甲斐なく思っている。
修正してよくなりつつあるので、引き続きやっていけると自ずと勝利は積み重なっていくと思う
まだ怪我人がいるので、戻ってきたときに、戦い方にバリエーションが出てきたり、プレータイムの偏りがなくなってみんながいい感じにプレイできると思う。


(チームの雰囲気について)
雰囲気は負けていた頃とは,そんなに大きくは変わったところはない。
しっかり自分たちのやるべきことをやっていこうという雰囲気。勝ってもしっかり自分たちの「まだこういうところできたよね」など話し合いなど出来ているので、非常にいい状態。


(今シーズンの初勝利が、益城町で挙げられたことについて)
まず益城町で試合ができるっていうことは、もう本当に熊本ヴォルターズにとって非常に大きな意味があるゲームだと思っている。
震災の時も今も、本当にヴォルターズは本当に益城町の方々に大きく支えられてここまでやってこられたチームでもあるので、ここで勝利を挙げたことは非常に嬉しい。
ただ一勝一敗ではダメだと思っているんで、まあ連勝して良かったなって思えるようにしたい。

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