開幕前特集『超えていく』#5磯野寛晃選手インタビュー

2021-22シーズン開幕に際して、選手1人1人のぶっちゃけトークを聞いていく特別企画『超えていく』。
今回は”カツオ”の愛称でお馴染み磯野寛晃選手とのインタビューをお届けします!
◆負けていられないと常に思っていた2020-21シーズン
−昨シーズンは練習生からスタートして、2月に選手登録された磯野選手。練習生だった当時、どんな生活を送っていたんですか?
練習行って、ウエイトして、バイトしって感じです。
とにかく時間に追われてました。次これして、その次これして、それからこれして、、って。
バイトは週何回も行ってました。途中から掛け持ちで働き出してからは、、もう、、はい。いっぱい働かせていただきました(笑)
−練習との両立で大変でしたね。
そうですね。でも社会の中でたくさん良い経験をさせていただいたと思います。
−練習生からのスタート、というところで、ぶっちゃけ焦りはあったんでしょうか。
めちゃめちゃありましたよ!
それこそ、日体大同期で、いま秋田にいる大浦選手とか、同じ福岡出身でいくと琉球の牧選手とか。
同年代でいくと川崎の増田選手とか、韓国のKBLでプレーしてる中村選手とかがいるので。
今まで一緒にプレーしたことがある選手たちが活躍していってるのを見て、負けてられないなって常に思っていました。

−そんな中晴れて2月に選手登録が決まって、プロデビュー戦は3月のアウェー越谷戦でしたね。プロ初の試合では、緊張とかはありましたか?
当時、緊張とかはしなかったです。
越谷は特別指定選手で入っていたこともあって、知っているメンバーばかりだったので、すごくやりやすいというか。試合を楽しむことができたと思います。
あとやっぱりここでも、負けてられないって気持ちはありました。
−選手登録後は16試合に出場しました。昨シーズンの磯野選手と言えば、ハードなディフェンスというイメージも強いですけど、実際にはどんなことを意識してプレーしてたんですか?
去年は、ディフェンスで流れを変える…じゃないですけど。
自分が大きくチームに貢献できるのはディフェンスの部分だったと思うので、そこを必死に。
チームにいい流れを持ち込めるように意識してました。
◆チームの勝利に貢献できる選手になりたい
−ここからは今シーズンの話を聞いていきたいと思います。今年の契約交渉では、ベックHCとはどんなことを話したんですか?
ざっくり2つで、コーチが求めていることと、自分の持ち味について話しました。
まずコーチは、記者会見でも言っていたような『ディフェンス、オフェンスの遂行力、リバウンド』の3つを求めている。と話してくれました。
自分の持ち味の部分では『ディフェンスで圧をかける。ディフェンスを武器にしていきたい』っていうことを伝えました。
−今シーズンも、そのハードなディフェンスには期待がかかりますね!
はい、そういうの(ハードディフェンス)が必要な場面ではもちろんやっていきます!
ただ第一は、ベックHCのディフェンスのシステムをきっちり遂行していきます。
−2年目を迎えるにあたって、ディフェンスの部分以外で力を入れていきたいことは何ですか?
LJだったり、ジョーダンだったり、得点力が高い外国籍選手にディフェンスが集まってくると思うので、そこで空いたスペースで、しっかりアウトサイドシュートを決めれる力が今シーズンは大事になってくると思います。
なので、そういった場面でしっかり『3Pシュートを決めきる力』を付けたいです。
−なるほどですね。生活面や心境面での変化はありましたか?
バイトも"卒業"して時間に追われる生活がひと段落したので、NBAやユーロリーグとかの色んな試合を見て、『あっ、こんなプレーがあるんだ』って、プレーの勉強をする時間が取れるようになりました!
これはすごく良いことだなと感じているので、これからも大事にしていきたいです。
あとは、やっぱり試合に出てナンボの世界だと思うので、プレータイムを少しでも長く獲得して、チームの勝利に貢献できる選手になりたいと思っています。
そうなれるように、今の練習から頑張っていってます!

◆チームメイトからたくさん吸収して自分の成長に繋げていく
−磯野選手から見たチームの雰囲気はどうですか?
個人的には、すごく良い環境でやらせていただいてるなって思います。
同じポジションの先輩だったり、外国籍選手のプレーを目の前で見て、『あっ。こういうプレー上手いな』っていうのを勉強したり。
これからスクリメージ(チーム内での練習試合)を重ねて行く中で、直接マッチアップして学べる部分も増えてくると思うので、チームメイトからたくさん吸収して、自分の成長に繋げていければと思います。
−特にどういうプレーを吸収したい?
ジョーダンとか拓巳さんの、ギアチェンジというか、、緩急がついたプレーは、僕も身につけてコート上でできるようになりたいですね。
同じポジションでいくと、木田さんのシュート確率ですね。
木田さん、シュート落ちないっすもんね。今日の練習、ぜんぜん落ちなかったすもん。。。
−B.LEAGUEの中で目指している選手はいますか?
宇都宮ブレックスの遠藤選手です。(即答)
Bリーグ屈指のディフェンダーでありながら、外角の高確率3Pシュート。
いやぁ、、ほんとに遠藤選手みたいな選手になりたいです。
−磯野選手は真面目で、人間性も素晴らしいイメージが。そこに対する意識とか、考え方はあるんですか?
特に意識はしてないですけど、周りの方あっての僕、というのは常に思ってます。
本当に、人に恵まれていると思います。
前の緊急事態宣言中、コートを個人的に使わせてくれて、そこで練習をさせていただいたりとか。
越谷にいたころは、バッツ(アイザック・バッツ選手)も来て、朝8時から一緒にシュートしたりとか。
いろんな人のつながりがあって、今コートに立てている自分がいるのかなって。
−本当に真面目!もちろん素ですよね!?
もちろん!(笑)周りあっての僕です!
−ところで、プロ生活を送るにあたってコンディショニング調整はどのようにしているんですか?
やっぱり睡眠は一番大事かなと思うので、たくさん睡眠をとるようにはしてます。
あと調べたんですけど、熊本にも初動負荷トレーニングで血中酸素濃度をあげるトレーニングジムがあるらしいですね。
大学のときにそういったジムに通っていて、個人的に体に合うなぁと思っていたので、熊本でも始めようと思ってます。
−結構、体も丈夫なイメージがありますが。
と思うじゃないですか。
大学1~2年は怪我してバスケやってなかったんですよ。
跳び過ぎで、脛(すね)やっちゃってて。
−跳び過ぎで!?
はい(笑)踏み切りの衝撃が脛に集中して、疲労骨折してしまって、それが治りにくくて…。
1~2年棒に振ってしまいました。
でもそれ以外は特別大きな怪我はなく、その辺も恵まれているというか、運が良かったと思っています。
−ありがとうございました。最後に、今シーズンの目標をお願いします。
チームとしては絶対にB1昇格。しっかり西地区優勝してから昇格する。というのを必ず達成したいので、そこはチーム一丸となって目指していきます。
個人的には、プレータイムをを増やしながら、チームの勝利に貢献できるような選手になりたいです。
昨年より多くのシュートを決められるように ディフェンスでもチームに良い流れを持ってこれるように頑張ります!

以上、磯野寛晃選手のインタビューでした。
今シーズンの目標は、ディフェンスもオフェンスも積極的に、、ということで『アグレッシブ』だそうです!いよいよ1週間後に開幕する2021-22シーズン、磯野選手のアグレッシブなプレーにぜひご注目ください!