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新生ヴォルターズ特別企画!石川海斗が語る!第3号

新生ヴォルターズ特別企画!
新加入選手を中心に、ヴォルターズ各選手の深層心理(?)に迫ったインタビュー記事を週刊不定期に配信していくこの企画!

ついに合流直後の石川海斗選手のインタビュー最終章!第3号を配信させていただきます!
第1号はこちら
第2号はこちら


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−本村や柿内といった熊本の若手選手の印象は?

本村は(昨季の)信州戦にはいなかったですからね。
ようやく見れると思ったら、骨折しちゃってて(笑)
でも、プレーオフでは見てましたよ。

輝心は・・・そうですね。
ポイントガードって難しいポジションだと思うので、「ゲームをつくる」という部分に置いては一緒に成長できたら良いと思います。
そして、その点においては、よりたくさん外国籍の選手とコミュニケーション取っていくことが必要になると思います。
身体能力はすごく高いですし、ディフェンスでもオフェンスでもスキルの部分は心配してません。
そして、自信と過信は違いますけど、もっと自信を持ってプレーすることが必要だと思いますね。

本村は、まあ日大の後輩でもあるんで。
でも、年が離れてるので、直接関わってはいないですけど(笑)
元々シュートがうまいことは聞いてたし、プレーオフ見てても、ディフェンスは激しくやれるし、ピックもできるバランスの良さが本村の良いところだと思う。
もっとノーマークでシュートを打たせてやりたいですね。
彼はすごくハッスルできるプレーヤーだと思って見てました。
それは、今までの熊本に足りなかった部分でもあると思う。

熊本の選手に対しては、すごくリスペクトしてました。
技術も高いし、身体能力もある。
ただ、もしかしたら、「去年もプレーオフまで行ってるし、このまま上積みしていけば(勝てるだろう)」といった気持ちがあったのかもしれないな、と。
慢心って一番足元をすくわれるところだと思うので、そこは絶対にあってはならないと思うんですよね。
プレーオフでの群馬は、泥臭く飛び込みリバウンドして、ディフェンスはファールせずにがんばって、そこが結果になったのかな、「泥臭く」やったチームが勝ったのかな、という印象でしたね。





−前回、「HCが変わらなければ、メンバーが多少変わってもそんなに強さは変わらない」という話があった。ということは、B2優勝のライバルは信州だと思う?

(今のBリーグの)バスケットは、ガードと外国人がすごく大事だと思ってて、信州に新しく入ったガード陣が僕と同じことをしてくるかというと、また違うと思うんですよね。
ちょっと変えながらやってくるとは思ってます。

優勝を争う、という部分では、広島は避けては通れないと思います。
ただ、HCという部分では、絶対に熊本の方が崩れない強さを持っている、と思ってます。


−ネナドHCにそこまでの信頼を寄せる理由は?

まず、ネナドとはなるべく話すようにしてますね。
僕が昨季の信州で感じたのは、「HCがブレないチームが一番強い」ということ。
どんなに良い選手を揃えても、最終的にその選手たちを動かすのはHC
そこは、他クラブ(のHC)がどうこうではなく、今季の熊本にはすごく強みがあると思ってます。

僕は(今季の熊本が)広島より下だとは思ってないですけど、今の下馬評をひっくり返す面白さはありますね。
バスケットの試合中は、ボールって1個しかないじゃないですか。
タレント揃いのチームだと、ボールが1個で足りるのかな、と思いますよね。


−昨季は、入替戦で富山と互角の試合をした主力メンバーがほぼ残り、なおかつ得点王のシェや日本人スコアラーの俊野(佳彦)を補強したことで、開幕前からブースターの方々の期待をすごく感じていた。でも今季は、キャプテンだった古野拓巳選手の移籍、そして、獲得した外国籍選手も日本でプレーしていない選手が多いということもあって、不安に感じているブースターも多い気がしている。

周りのバスケ関係者からは、「今季の熊本は良いチームになりそう」とよく言われます。
なんでそう思ってもらえるのかと言うと、それはおそらくHC。
ネナドを知ってる日本のHCって、実はけっこう多いんですよ。
それこそ、××さん(※某B1のタイトル獲得チームのHC)からも、「あのHCはすごく良いよ」って言われましたし。
あれだけ勝ってるチームのHCが「良い」って言うのは、信用できると思いますよね。


−周りのバスケ関係者からネナドHCが評価されているのは特にどの部分?

おそらく(周りのバスケ関係者の)皆さんは、昨季までの熊本に足りなかった部分を理解してるんですよ。
「ハードにできる」という部分、そして「ピックアンドロールが主体」という部分。

昨季の熊本もピックアンドロールが主体だったとは言えると思うんですけど、拓巳がボールを運んできて、シェとピックアンドロールする、という形だった。
信州もピックアンドロール主体でしたけど、一回、僕もボールを離して、動いて動いて最終的にピックアンドロール、という形だったんですよね。
これって、さっき(前回)の話に通じてて、全員がボールに触るじゃないですか。
そうすると、シュートを打つタイミングでもボールに慣れている。
やっぱりネナドのバスケットも、一回ボールを離して、下まで潜り込んで、もう一回戻ってきて、という形なので。
それって、チームバスケットとしてはすごく大事なのかなと考えてるんですよね。

ノーマークでシュートを打たせることが僕の仕事。
困った時に点を取ることも大事。
そこのバランスで考えると、ネナドから聞いている話はすごく信頼できる。
それは、信州で結果が出たからこそ(信頼できる)、ということもあります。


−正直、2年契約はすごく勇気の必要なことだったと思う。その決断理由は?

僕自身、熊本には覚悟を持って来ています。
熊本県民みんなが求めているB1という目標に対して、昨季のB2優勝チームから加入する期待値は、きっとすごく高いんだろうと思ってます。
僕は今回、そこにチャレンジしなきゃいけない。

僕のキャリアは渋谷から始まりましたけど、岩手・仙台といった、大きな震災を経て復興が必要な場所でプレーをしてきました。
僕はプロバスケットボール選手として、「なぜプレーできているのか」を理解しなきゃいけないし、決して自分のためだけじゃなく、「誰のためにプレーしなきゃいけないのか」を理解しなきゃいけない

熊本に来る覚悟の中には、チームを勝たせるだけじゃなく、「バスケットで熊本の皆さんに勇気を与えなきゃいけない」ということもあります。
昨季まではアウェーでしたが、熊本の皆さんのあれだけ大きな声援を経験してるので、ヴォルターズへの期待値はすごく大きいものだと思ってます。
そんなチームで2年間戦うという覚悟と同時に、2年間プレーできるということに心から喜びを感じています。

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次回は"きだころりん"こと木田選手のインタビューです!
※申し訳ありませんが、不定期です。

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