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熊本大学×桜十字グループ×熊本ヴォルターズ 集中講義「スポーツ・マーケティングと地域活性化」最終発表会を開催

いつも熊本ヴォルターズへ温かいご声援をいただきありがとうございます。

私たち熊本ヴォルターズは、2026年4月から8月にかけて、熊本大学文学部が開講した集中講義「スポーツ・マーケティングと地域活性化」(情報技術応用演習)に、桜十字グループとともに協力企業として参加しました。
 

まずは現場を知ることから

講義は「現場を知る→課題を見つける→アイデアを考える→提案する」という流れで進みました。
私たちは、そのすべての場面で、クラブの現場とリアルな課題を学生の皆さんにお渡ししました。

 

STEP1 現場理解(4月25日):
2025-26シーズン最終節が行われた熊本県立総合体育館でフィールドワークを実施。バックヤードツアーに続き、湯之上社長がチームの歴史や熊本で活動する意義を講話しました。
屋外マルシェや企業ブースも学生自身の目で観察し、「誰が、どう会場を楽しんでいるのか」を捉えるところから課題発見が始まりました。

 






STEP2 知識習得・課題設定(6月):

メディメッセ桜十字を会場に、スポーツマーケティングの基礎を学習。
私たちは「ヴォルフェスタ」をはじめとするプロモーション施策を、桜十字グループは将来のアリーナ構想を提示し、学生が分析する課題を用意しました。

 







STEP3 企画立案(6月~8月):

学生は6グループに分かれ、グループワークとリサーチを通じて企画を立案。フィードバックを受けながら、実現性の高いプランへと磨き上げました。

 






STEP4 提案・総括(8月21日):

登壇者・関係者(順不同・敬称略)最終成果発表会を開催。各グループが12分間のプレゼンテーションに臨みました。

 








熊本大学 文学部 江川良裕 氏(講義担当)
熊本県庁 観光文化部スポーツ交流企画課 課長 松尾亮爾 氏(審査員)
株式会社熊本日日新聞社 イノベーション戦略室長 岩下勉 氏(審査員)
熊本大学大学院 教育学研究科 准教授 末永祐介 氏(審査員)
桜十字グループ藏田敬大 氏(アリーナ関連プロジェクト担当者)
熊本バスケットボール株式会社 代表取締役社長 湯之上聡 氏

 

 

学生が提案した6つの企画

講義では、クラブがあらかじめ課題を提示し、学生たちが解決策を提案する形式で進めました。集客動線、ファン化、観光連携、アリーナの活用と、6グループそれぞれの切り口による提案を紹介します。

 

 企画①無料招待を、有料観戦のリピーターへ(チームE「ヴォルターズLINEプロジェクト」)

クラブが提示した課題は、無料招待で来場した人がその後どの程度リピーターにつながっているか、また招待客は紙チケットでの入場が多く、来場後の行動をデータで把握しにくいという点でした。

提案では、紙チケットに掲載したQRコードから公式LINEへの登録を入場時に必須とし、会場チェックインやスタンプラリー、ミッション参加に応じてポイントを付与。
貯まったポイントに応じて、キッチンカーやドリンクの割引からチケット半額までの特典を段階的に用意する仕組みとしています。
既存の公式LINEを活用するため、新たなシステムを要さずに始められる点が実現性の根拠として挙げられました。

第1回講義で招待を受けた熊本大学の学生へのアンケートでは、「もう一度行きたい」との回答が約72%に上る一方、金銭面や会場までの距離が障害になっていることも示されています。


 

 企画② 学生インターンとSNSで、クラブのファンを増やす(「コネクト」)

SNSを通じたファン層の拡大が課題として示され、クラブをまだ知らない層への学生インターンによる情報発信と、既存ファン向けのSNS運用を組み合わせた企画が提案されました。

学生自身が自分たちの興味関心を言語化し、投稿内容に落とし込むことを強みとして位置づけています。

 

 企画③ワンピース銅像めぐり×ヴォルターズ観戦(最優秀賞「熊大の一味」)

熊本の観光動線とクラブの接点が少ないという課題に対し、県内に設置された『ONE PIECE』麦わらの一味の銅像を巡る観光動線の「最後の目的地」に新アリーナを組み込み、そのまま試合観戦につなげるツアーとして提案されました。

11体目の像として「サニー号」をアリーナに設置し、バスツアーなどを活用して観客の流入増加を図る構想です。 観光客やワンピースファン、移動手段を持たない県内居住者を対象に、「熊本を巡る」流れを「初めての観戦」へ転換することを狙いとしています。

旅行会社・熊本県の観光関係者・クラブが連携して造成する想定で、集客実績のある観光動線、新アリーナという拠点、通年で安定開催される試合という3つの強みを掛け合わせた商品化の可能性が示されました。

 

 企画④試合観戦から、街へ。中心市街地への回遊を促すクーポン

試合観戦と街の回遊をつなげることが課題となる中、試合観戦の前後に下通・上通などの中心市街地の飲食店などで利用できるクーポンを発行する提案がされました。

「試合を観る」だけでなく、スポーツ観戦をきっかけに熊本の街を楽しんでもらうことを目的としています。 観戦の前後にお店へ立ち寄る流れをつくることで、来場者の満足度と街のにぎわいを同時に高める狙いが示されました。

 

 企画⑤ファン同士で広げる「VOLTERS PASS」

既存ファンから新規観戦者への広がりが課題として示され、クラブのファンを起点に、LINEミニアプリを活用して知人を試合へ招待する仕組みが提案されました。

観戦したことがない友人や家族を割引ペアチケットで誘えるようにし、観戦のきっかけを広げることを狙っています。

 

 企画⑥アリーナに、家族で楽しめるスペースを

2028年度中に着工予定の新アリーナの活用を見据え、くまモンを起用したモニュメント、巨大な滑り台など家族が遊べるスペースを設ける提案です。

試合観戦以外の滞在価値を高め、子ども連れの来場動機をつくることで、アリーナを地域の拠点として育てる視点から考えられました。

 

審査と表彰

最優秀賞の企画は、集客実績のある銅像めぐりの動線に、11体目の像「サニー号」を設置する新アリーナを最終目的地として組み込み、バスツアーでそのまま試合観戦へつなげる流れを具体的に描いた点が評価されました。

県外観光客や移動手段を持たない県内居住者を対象に据え、旅行会社・熊本県・クラブの連携による商品化まで踏み込んだ実現性も高く評価され、審査員からは「実現性がある」「夢がある」との声が寄せられました。

講評では、他のグループの企画について次のような内容が寄せられました。
•松尾氏(熊本県):新アリーナとインバウンドへの期待
•岩下氏(熊本日日新聞社):新規事業では壁打ちによる議論が重要という助言
•末永氏(熊本大学):複数学部の学生が参加するサークル活動への誘い
•齊藤(熊本ヴォルターズ):SNSやインターンなど、人手が不足している領域への期待

 

「学生マーケティング研究員」の実現に向けて

最優秀賞の副賞として、「熊本ヴォルターズ学生マーケティング研究員」の就任権を贈りました。
審査員からは、全てのグループの発表に1年以内に具体化したい事業へ反映できる要素があったとの声も上がっています。
今後はこの研究員制度の運用や長期インターンの実用化など、学生の視点をクラブ経営に取り込む仕組みとして育てていきます。
引き続き熊本大学をはじめとする皆さまと連携し、スポーツを通じた地域活性化の取り組みを進めてまいります。

 

参考