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開幕特集『超えていく』#27 ウィタカケンタ選手インタビュー




−今シーズンのオフは、独自でトレーニングしていたみたいですね。

6月くらいから地元に帰って、契約しているマネジメント会社が抑えてくれていた体育館で、最初の方は週3~4でトレーニングしていました。

同じマネジメント会社に所属する選手たちが、チーム活動を終え次第どんどんそこに集合してくる形だったのですが、人が揃っていない最初の方は、ガード陣と一緒にハンドリングの練習したりとか、今までやっていなかったようなワークアウトをやっていました。

メンバーが揃ってくると、実戦形式で5on5をやったり。

最後の方は体育館近くのホテルに泊まり込んで、朝7時くらいからシューティングして、朝ごはん食べて、zoomで外部コーチの人とワークアウトして、午後はゲーム形式の練習をして、夜またシューティングして、、って感じで、朝から晩までみっちりやり込んで熊本に合流しました。

−だいぶ追い込みましたね。

はい。B1所属の選手たちとも一緒にたくさん練習できましたし、上には上がいるなぁ、、って痛感しました。
良いオフを過ごせました。

−昨年はプロ1年目のシーズン。大学バスケと大きく違ったことは?

個人の役割がはっきりしている事ですかね。

1人1人、自分がやらなきゃいけないことがはっきり明確に分かれているので、レベルは高いですけど、以外とシンプルなのかなと思います。

プレーにおいて何に集中しなきゃいけないのか、というのは、プロになってからより分かりやすくなりました。

−そんなプロ1年目の昨シーズン。印象に残っている試合はありますか?

最初の方のアウェー仙台戦と、3月にあったホーム西宮戦ですかね。

西宮戦は負けはしたんですけど、3ポゼッション連続で、ダンクして、3P決めて、またダンクできて…っていうプレーができたので、自分の中では一番活躍できた試合だったんじゃないかなと思います。

負けはしたけど、自分はどういうプレーをした方が良いのかっていうのが見えたので印象に残っています。



−仙台戦は、逆転勝ちした試合ですよね。

です。
1日目はプレータイム0で、2日目も4Qまでプレータイムが無かったんですが、 サンバさんから『絶対に役割として必要とされる時間帯が来るから準備しておいて』って言われていて。
それで準備してたら、ほんとに出番が回ってきたんですよ。

短い時間の中で、確か2回得点できて、、逆転の勢いに繋げられたのかなと思います。

試合終わった後、木田さんから『お前今日だけは調子乗っていいぞ』って言われました(笑)
明日からまた頑張れ、とも声かけてもらって。プロ1年目の最初の方の試合でしたけど、これから頑張ろうって思えた試合でした。

−では去年1年間やってみて、自分に足りないと思ったことはなんですか?

まずは、プロの試合感に慣れるまで時間がかかったというのと、 自分から積極的にシュートシーンをつくれなかった事です。今年は、ポストから色んな仕掛けができれば良いなと思っています。

−今シーズンはプロ2年目。藤澤選手も入って後輩もできました。心境の変化はあったりしますか?

もともと後輩後輩してるタイプではないので、あんまり無いですかね(笑)
ただ年下の選手が入ってくると、練習中ミスできないし、もう少し気合入れてやらないとなって思うので、良い方向に影響はあると思います。

あと他のチームから出ている外国籍選手獲得のリリースを見ると、自分と同級生とか、何なら年下の選手も出てきてるので…。
外国籍選手とマッチアップして1回、2回やられてもまぁしょうがないよねって考え方は、もうできないなって思います

リーグ全体で若い選手が増えてきているので、頑張らないと。



−新チームの練習はどうですか?

めちゃめちゃ楽しいです。

よく頭を使わないといけないんですけど、今までやってなかったこととか、新しい考え方とか、今までのバスケット人生で出会わなかったような新しいことを吸収できるので、常に楽しいです。

あ、もちろん練習の最中や走ってる時はキツイですよ(笑)

ただ毎日を振り返ると、充実して練習ができているなと思います。
今はチーム練習と並行しながら+αでワークアウトもできています。

プロに入ってからの方がバスケ楽しいです。

−自分の役割については見えてきましたか?

去年から大きくは変わらないと思うんですけど、リバウンド取って、ディフェンスして、ピック走って、ってところですかね。

プレー面で去年と違うのは、今はポストからの1on1も許されているし、シュートも練習中から入ってさえいれば、ポップアウトして打ったりっていうのが許されている…

いや、許されてるっていうか、プレーを見るとできていることがあるので、去年みたいにピック&ロールからしか得点できないのではなく、アタックも挑戦できてるっていう部分が、今年は『楽しい』と感じる要因の一つかもしれません。

−ということは、昨年よりプレーの幅が広がって…

広がっている、はず!いや、広げたい!(笑)



−試合に臨む上で、ルーティーンみたいなものは持っているんですか?

ルーティーンは持たないようにしているんですよね。

誰も信じてくれないんですけど、昔はめっちゃ神経質で。 右手で何かやったら左手でも同じ動作をしないと気持ち悪くてやってらんなかったんですよ。
親に『あんたそんなんじゃやっていけないよ』って言われて、だんだんなくなったんですけどね。

あ。(何かを思い出したウィタカ選手)

なんか、オフ中に聞いたんですけど、『左』の方が、良い力をもってるらしいんですよ。

−おぉ。左。

そうです。左からなんでも始めた方が良いらしくて。

最近はバッシュ履く時も左からだし、コートに入るのも左足からだし、最初にボール取る時も左手で取って、左でドリブルついてから、最初のシューティングをしてます。

なので今年はこの『左』から始めるというのを取り入れてみたいと思います(笑)

−じゃあ今年のウィタカ選手はなんでも『左』から始めるということで、ファンの皆さんにご注目いただきましょう!(笑)
それでは話題を変えまして、、同じBリーグに、憧れている人はいますか?


同じ高校の大先輩なんですけど、小野龍猛選手(現富山グラウジーズ)はすっごく上手だなと思っています。
ビッグマンなのにあそこまで器用な方っていないじゃないかと…。

自分が高校生のときに練習に来てくださって、そこで『プロってそんなに甘く無いぞ』っていう言葉もいただいて。それだけプロを目指すのは難しいことなんだと当時は思いました。

今も尊敬してますし、憧れてます。

−ライバルは?

弾。(ナナーダニエル弾選手 / 現レバンガ北海道)

U16は弾が入って、そのあとU18は自分が入って。その時の合宿で、弾が青学に行くっていうを聞いて、そこで『一緒にやろう』ってなって…。

青学に入って、最初自分は怪我をしていたので、試合にはずっと弾が出ていました。
2年目になって、2人共スターティングメンバーに入ったんですが、最終的にプレータイムは弾が伸びて。しかも弾はずっとB1でプレーしていますしね。

ゆくゆくは同じカテゴリでマッチアップしたいですし、そうなったら嬉しいし、楽しいかなと思います。

−ありがとうございました。では最後の質問ですが、ウィタカ選手の今シーズンの目標は?

毎年、ナミさん(川波トレーナー)と目標を立てていて、去年は『小言を言わない。』っていうテーマだったんです。
それで、今シーズンの始めの方かな?ナミさんとの会話の中で『中村くんって詰めが甘いよねぇ』って話になって。あ、僕川波トレーナーからは中村くんって呼ばれてるんですけど(笑)

じゃあ今シーズンの目標は『詰めることをしっかり詰める』にしようか、となりました。
試合にしても、プレーにしても、私生活にしても、やり切るところまでしっかり突き詰めてやろうと思います。
なので、今シーズン目標は『詰め』ですね。



以上、ウィタカケンタ選手のインタビューでした!
今シーズンの目標は、川波トレーナーとのエピソードの中で出てきた通り『詰め』だそうです。
どんどん成長を続ける若手ビッグマンへ、熱い応援をよろしくお願いします!

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